香りでほぐす、自分へのやさしさ。セルフタッチ×アロマのすすめ

はじめに:アロマだけでは癒されない時もある

朝から子どもがグズグズして、出勤時間も迫る中、思わず怒鳴ってしまった。

涙ぐむ我が子の顔を見て、「ごめんね」と言いながら、自分を責める気持ちでいっぱいになる。

夜になって、ようやく一息ついた時。ふとため息がこぼれる。

--どうして、私はもっと優しくできないんだろう。

忙しい毎日のなかで、好きな香りでほっとする時間をつくっている方もいるかもしれません。

でも、どんな香りを選んでも、「なんだか落ち着かない」「とっさに気持ちが爆発して後悔」

そんな日、ありませんか?

そんなときに、試してほしいのが「セルフタッチ✕アロマ」。

香りと、「自分の手で触れる」ぬくもりの組み合わせで、自分を労る時間を。

いつもよりも深くリラックスできるはずです。

セルフタッチとは?〜安心を生む、もう一つのセルフケア〜

セルフタッチとは、自分の体に手を当てたり、やさしくさすったりする動作。

心理学でも「情緒の安定」や「自己調整力を高める方法」として注目されています。

たとえば・・・

🌱 胸に手を当てると、呼吸が自然に落ち着いてくる

🌱 お腹に手をそえると、緊張感がゆるんでくる

無意識にやっている人もいるかもしれませんね。

私も何度もこの方法に助けられてきました。

手の温もりには、想像以上の力があります。

香りと組み合わせることで深まる効果

セルフタッチに、アロマオイルを加えると?

アロマの香りには、大脳辺縁系に働きかけて「感情の波」を和らげる作用があります。

同時に、肌から吸収される成分には、筋肉の緊張や血行をゆるめる作用も。

つまり、「香りでこころを整え、タッチでからだをゆるめる」

この二重のアプローチが、深いリラックスへ導いてくれるのです。

おすすめの精油3選

タッチと組み合わせやすい、優しい香りをご紹介します。

  • ラベンダー:万能な鎮静系。心身の緊張をゆるめ、安眠にも◎
  • スイートマジョラム:孤独感や寂しさを和らげる、あたたかさのある香り
  • ベルガモット:不安を軽減し、明るい気持ちを引き出す柑橘系の香り

香りは、「好き」と感じるものを選ぶのが何より大事。

まずは、1種類、「いいな」と思える香りを選んでみてください。

やってみよう:簡単セルフタッチ&アロママッサージ

以下のステップで、セルフケアの時間を楽しみましょう。

  1. アロマオイルを手のひらにのせる(精油を植物オイルで希釈して使用)
  2. 深呼吸を3回、香りながら気持ちを感じてみる
  3. 胸に手を当てて、軽くマッサージ(「よく頑張ってるね」と心で自分に声をかけて)
  4. 肩や腕をやさしくさする(強くこすらないように)

夜は安眠、朝はリセット目的で使い分けするのもおすすめ☆

こんな時におすすめ

🦋 仕事や育児に追われて、自分が後回しになっているとき

🦋 感情が不安定で、人とのやりとりに疲れたとき

🦋 なかなか眠りにつけない夜

カヤノ
カヤノ

今の自分、がんばってるって思ったら、少しだけ手を止めて、自分に触れてみて。

その瞬間、あなたのココロがどうして欲しいか、気づくきっかけになるよ。

心理士の視点からひとこと

私たちは、安心感を「誰かに触れてもらう」ことで学びます。

小さい時って、そうじゃありませんか?

不安になると、親や大人が「大丈夫だよ」って背中をさすってくれると、安心していたはずです。

大人になった今は、「自分がじぶんに触れる」ことで、安心を得るようになるのです。

これは、「癒し」だけではなく、「自立」につながる営み。

セルフタッチ×アロマは、心理的セルフケアの第一歩として、おすすめできます。

おわりに:やさしさを思い出す時間を

香りと手の温もりで「じぶんにやさしくなる時間」を持つこと。

それは、他者との関係にもゆとりをもたらしてくれるかもしれません。